
2016年12月、私たちは、栃木県にある学校法人「アジア学院」のご好意で、初めてギフトシードの旅を実施させていただく機会をいただきました。受講してくださったのは、「アジア学院」が支援するアジア・アフリカ・南米の農村リーダーと、教員やスタッフの方々でした。準備の一環として、私たちは、受講生のうち8人の異なる国から来日した農村リーダーにインタビューさせていただくことを依頼しました。インタビューの目的は、彼らを理解すること、そして和解、赦し、癒しといった難しいテーマについて、彼らが母国でどんな経験をしてきたのか、深く知るためでした。数日にわたるインタビューによって、私たちは彼らの人生について多くを学ばせてもらいました。そして、彼らが、戦争、社会的混乱、地域の災害といった、この上なく難しい問題をどう自分なりに克服したのか、信じられないほど深い話を聞くことになったのです。
彼らの経験はどれも感動的で、心を奪われるものでした。命にかかわるような壮絶な体験をしてきた8人の農村リーダーに、人を赦すことはそもそも可能なのかどうかと聞くと、それぞれ、「はい、もちろんです」と言いました。つらい体験をした心を癒すことは可能なのかという質問に、彼らは再び、「もちろん可能です」と言ったのです。どうしてそれが可能なのかを尋ねると、「人を赦すことは、自分を癒すことだからです」と、体験をしたからこそ得ることのできた深い智慧を伝えてくれたのです。それぞれが話してくれたことは、極端に厳しい状況の中でさえ、私たち人間は、人を赦し、和解し、傷ついた心を癒すことができる——。その大きな可能性を示す、異例な体験を彼らは語ってくれたのです。このことは、私たちがこれから築いてゆきたいと思っていたワークの基盤となる学びを与えてくれました。
彼らに初めてギフトシードの旅を体験してもらう日がやってきました。日本を含むアジア、アフリカ、南米からきた45人のリーダーが集う部屋に入った瞬間、私たちは、彼らの美しさに目を奪われました。そして、まず初めに、このワークで使う5つの種が入った小さな革の入れ物を、彼らに手渡しました。それは、自分が授かったギフトを大切に抱き、その後も覚えておくための物です。午前中のセッションでは、彼らはそれぞれ、自分が授かった本来のギフトやパワーを発見するワークに取り組みました。自分のルーツを思い出した彼らの目には、自らのルーツへの誇りが表れていました。午後のワークでは、実際に人生の中で気になっている課題(人との和解や癒しが必要となるテーマ)について彼らは取り組みました。ギフトシードの旅は、彼らにとって可能性に満ちた新しい道を切り開くことになったと思っています。
これがギフトシードの旅が誕生した物語です。出逢った農村リーダーたちは、私たちに多くのことを教えてくれました。人としてどれだけ精神性を高く保つことができるのか、私たちが知りうる限度を超え、その可能性を教えてくれたのです。アジア学院は、私たちのワークを世にだす上で、最も貴重な機会を提供してくれたと思っています。そのご好意に心から感謝しております。
この経験に続き、2017年と2018年には、アジア学院のためのファンドレイジングイベント「How to Live Peace in Community」を実施させていただきました。このイベントは、もともと私たちをアジア学院と繋いてくれた森川有理さんと、アジア学院、そしてHealing Between Worlds™ の3者がパートナーシップを結び、共同で開催することができたのです。
ファンドレイジングイベント“How to Live Peace in Community”の写真



